実行委員長の杉浦武幸さん。
車いす6km・レーサークラスに出場。
週に4日、仲間と練習に励む。
「1秒でもタイムを更新できると、ああ練習やっててよかったって。レースを始めてから、気持ちも前向きになったね」。 |
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7人のメンバーで大会の実行委員会が結成されたのが、今年1月。「最初は何をどうしていいのか、どこへ声をかけていいのか、雲をつかむような感じだった」と話すのは、実行委員長の杉浦武幸さん。この9ヵ月、開催に向けて奔走してきた一人だ。
杉浦さん自身、ランナー歴9年のベテラン。世界最高峰の車いすマラソンレース、大分国際車いすマラソンにも出場する。10年前、農作業中の事故で両足を失い、「一生天井の節穴を見て暮らすことになる」と宣告されたものの、奇跡的に車いす生活ができるまでに回復。仲間に誘われて車いすレースに参加したのを機にその虜になり、今では全国の大会に出かけていく。
今回、出場する側から、大会を主催する側へ。後援、協賛の呼びかけに始まり、出場者集め、ボランティアの確保、コースの設定・・・と試行錯誤しながら一つひとつハードルを乗り越えてきた。「コースの一部が公園施設の駐車場を通るので、警察の許可をとりに行ったら、頭ごなしにダメダメってくわしい話も聞いてもらえなかったり。参加者50名の予定で後援金をとってたら、人数が予定よりずいぶん増えちゃって」と苦笑いで振り返る。
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