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■ 特集 ■ 「ボラみ隊が行く!」 ボランティア体験レポート編

まちの縁側育み隊

●また行きたくなる場所●

 誰でも気軽に立ち寄れる場所「まちの縁側MOMO」(以下「MOMO」)は、桜通を一つ北に入ったコミュニティ道路「にれのこみち」にあります。向かいにはどんぐり公園、窓辺にはボランティアさんがお手入れした緑が茂っています。すぐ近くに広い通りがあるとは思えないほど、とても静かで、ゆったりとした場所です。

・・・ おだやかで、楽しい時間 ・・・

写真 光と緑がいっぱいの「MOMO」の入り口

  私が「MOMO」にお邪魔した日は、「手芸手作りDAY」でした。この日作っていたのは、布のモチーフです。とても難しそうに見えましたが、やってみると意外と簡単。いろいろなお話を聞きながら縫い物をしていると、もうずっと前から知っている場所にいるような、とても不思議な感覚になりました。「MOMO」では、みんなが一緒におしゃべりしたり、お茶を飲んだり、お客さんも手芸の先生も、スタッフもボランティアも関係なく、のんびりと楽しくすごしていました。  「MOMO」でなら、ボランティアをしたい人が「よし!ここでボランティアをするぞ」という気負いもなく、自然に参加できるような気がしました。訪れる方のためにお茶を用意したり、おしゃべりの相手をしたり、イベントのお手伝いをしたり、時には自分も縫い物をしてみたり…。大切なのは、そこにいる皆さんが楽しく過ごせるようにお手伝いすることと、自分も楽しむことだと感じました。スタッフの土屋さんの「来た人が楽しいと思ってくれるとうれしい」という言葉に、「MOMO」のすべてが詰まっているように思います。

・・・ まさに「縁側」−ご近所さんの情報交換の場 ・・・

写真 おしゃべりしながら、チクチク縫い物 写真 材料は先生が準備してくれるので、すぐに作り始められます。

  「まちの縁側MOMO」はその名の通り、おうちの縁側のように、そこを通りかかった人がちょっと立ち寄り、情報交換をできる空間でもあります。私が小さい頃のことを思うと、(うちに縁側はありませんでしたが)近所の木工所のおじさんに竹トンボや工作を教えてもらったり、お花に詳しいおばさんには、お手入れ方法を教えてもらったりしたものでした。「MOMO」には、そんな出会いがたくさんあります。   この秋には、東区が主催する「歩こう!文化のみち」に「MOMO」も参加し、紙芝居や竹トンボづくりなどをはじめとするイベントを行いました。そのひとつとして、ご近所の子どもたちによるバイオリン演奏が行われましたが、これも、きっかけはスタッフの方とご近所の方の立ち話だったそうです。また、「私は着物が好きだから、着物を着たいという人がいたら教えてね」とスタッフに申し出た方もいらっしゃるそうです。ここは、自分のできること、逆に自分の知りたいこと、また、おもしろそうだなと思うことなど、自分のアイデアを形にしていける場所だと思います。

 「何かボランティアを始めたいけれど…」という方は、まずちょっと「MOMO」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。そこに訪れる人や、スタッフの方と話しているうちに、何かみつかるかもしれませんよ。


■ 団体紹介 ■
団体名:【特定非営利活動法人 まちの縁側育くみ隊】
住所: 名古屋市東区代官町29-18 柴田ビル1階 まちの縁側MOMO内
TEL/FAX: 052-936-1717
E-mail: info@engawa.ne.jp
URL: http://www.engawa.ne.jp
まちと暮らしを支援する多様な事業を人々の善意とボランタリー精神をもって行っています。
「MOMO」は、ギャラリー、手作りの場、ミーティングの場など、たくさんの出会い・活動の場となっており、 毎週火曜日・金曜日 10:00〜16:00、第2・第4土曜日 16:00〜20:00にやっています。

■ 体験・文 【ボラみ隊 佐原 恵津子】■
普段は『ボラみみ』の配達と、フィリピン人の子どもたちに日本語などを教える活動をしています。やりたいこといっぱいの欲張り主婦です。