ボラみみ.com > 2003年10月号特集 > 1/2/3/4
2005年3月25日〜9月25日の185日間、ここ愛知県で日本国際博覧会「愛・地球博」が開催される。この愛・地球博は、21世紀のエンジンは「個人のチカラ」=「市民のチカラ」であるとし、人類が直面する課題解決に向け、身近なところから行動を起こす大切さ、だれでも楽しく参加できる市民活動・ボランティアの大切さを発信していくことをめざしている。 愛・地球博の大命題である市民参加やボランティア募集について、開催まで1年半となった今の動きをさぐってみた。 |
会場内ボランティアは愛・地球博ボランティアセンターで2004年1月より受付開始 |
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2004年1月から、愛・地球博ボランティアセンターでのボランティア登録が始まる。185日間の会期中、おもに博覧会会場内で行われる市民のボランティア活動を統括するのが愛・地球博ボランティアセンターだ。 登録人数2万名、のべ10万名の募集のために、現在最終準備段階に入っているという。「約80名の市民と事務局が、『国際』『福祉』『エコ』『研修』『参加支援』の各部に分かれて、ボランティアの実施計画について最終の詰めをしています。ここで出てくる具体的なボランティア募集職種が掲げられ、それぞれに対して市民が登録できるシステムを構築中。福祉に関しては、すでに9月より先行して総合福祉研修*が始まっています」と話してくれたのは、白木事務局長だ。 「ボランティアセンターが担う大きなミッションとして、“ボランティア参加体験者をできるだけ増やす”ということがあります。会期中はもとより、博覧会終了後も継続していろんなボランティアをする市民が増えること。これが21世紀の市民社会を実現する近道ですから。親子でできるボランティアや、海外からのボランティア、会場周辺で気軽に国際交流できる場など、一人でも多くの人が参加しやすい内容や条件などを検討中です」。 ボランティア登録の前哨戦として、6月から愛知県内各地で実施されているボランティアリーダー研修**も、月を追うごとに参加人数が増えているそうだ。「今年中に目標にしている960名の参加については、達成できそうなところまできています。参加しやすい会場を再検討するなど一部改善しながら、来年前半でも予定していますので、気軽に参加してください」。 |
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白木勝久さん 愛・地球博ボランティアセンター事務局長。公募に応募、4月に就任。山手四ツ谷通り懇話会やJCI世界大会、世界デザイン博での実績多数。「市民ボランティアの方たちの熱い思いをうまく活かせるボランティアセンターをめざしています。センターを円滑に運営するための資金調達でも走り回っているところです」。1949年生まれ、名古屋市出身 |
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*総合福祉研修: 聴覚・視覚障害や知的障害、肢体不自由、高齢者についての基礎知識を学ぶ全14講座。9月より月2回程度実施中(午後1時〜4時 名古屋市北区、総合社会福祉会館)だが、途中参加も可。受講者は愛・地球博ボランティアとして仮登録できる。2004年3月27日まで |