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市民プロジェクトに参加しよう 10月から第二次公募開始 |
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瀬戸会場では「市民パビリオン」が設けられ、市民プロジェクトが展開される。「2月末までの公募で応募のあった360名ほどのうち、約200名が『いのち』『隣人』『環境』『とき』『美しさ』という5つのテーマに分かれて、月1回から週1〜2回ミーティングを行っています」とは事務局の土本さん。 各テーマのリーダーは、参加者から選ばれた市民編集長と呼ばれる愛知県在住の5名。そのほかにIT・建築・教育などの専門家5名が、ファシリテーターとしてさまざまな分野からアドバイスしている。「ミーティング参加者は、日ごろから市民活動をしている人が多いですが、これを機会に自分ができることを、という人もいます。学生や20〜30代も多いですが、精力的なのは40〜50代の方たち。愛・地球博が開催される年にはリタイアしているので、という会社員の人も目立ちますね」。 たとえば、どんなプロジェクトが進んでいるのだろうか。 「環境テーマでの“森を守る=川・海を守る”というプロジェクトの考えかたをご紹介しましょう。森の保水効果は川を潤し、ひいては海を含めた地域の水質・水系を守る要です。ただし、森を守るというのは、単に木を切らないようにするというようなことだけでは遂行できないんですね。市民が情報を発し、行動して山林を育てていかなくては、地域の緑、水、海まで守ることはできない。最終的に展示になるか、ワークショップといった形態をとるかは未定ですが、こういった種類のプロジェクトがたくさん話し合われています」。 ここから提出された具体的なプロジェクトに対して、「こんなお手伝いができる人をさがしたい」といった専門分野の支援や、プラスαの企画提案が10月から募集される。「自分たちの経験や技術やネットワークを活用して、各プロジェクトを一緒に実現したいという新しい人たち、グループにどんどん参加してもらいたいですね」。 |
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土本茂さん(左)岩根有希さん(右) 財団法人2005年日本国際博覧会協会市民プロジェクト事務局に所属。「愛・地球博を通じて、市民と社会との関わりかたについて考えてもらいたいですね。2010年の上海万博に受け継がれていくような市民プロジェクトをめざしましょう」(土本さん) |