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終戦から60年の歳月が流れました。 しかし世界のいたるところでは、今も戦禍はやまず、 平和を享受してきた私たちも忍び寄る戦争の影に不安を感じるようになってきました。 そして戦争の記憶の風化を心配する声も年々高まっています。 犬山市で草の根平和活動に取り組む時々輪斉子さんは、自らの体験とともに、 戦争の悲惨さを語り、命の尊さ、平和の大切さを子どもたちに訴え続けています。 |
好奇心の声に応えて 『戦争ってなに?原爆ってなに?教えて教えて』。子どもたちの好奇心の声が、活動のきっかけだった。 犬山市の前原台の自宅で小学生を集めて塾を開いていた時々輪さん、ある日勉強を終えてから、 蔵書の中から選んだ戦争の絵本を読み聞かせした。「昔は戦争があって、食べるものもろくになくて、 勉強をしたくてもできなかったということを子どもたちに知ってもらいたくて。そうしたら『戦争なんてあったの?』とびっくりされた。 これはいかん!と思ったんです」。今から25年前というと、小・中学校の教科書では戦争の歴史について1〜2ページ程度しか載っていなかったという。 広島の原爆の図や被爆少女の本をわかりやすく説明しながら読むと、じっと耳を傾け、興味を深めていく子どもたち。 想像以上の反響に驚いた。これからどう伝えていったらいいのか、広島の原爆資料館に手紙で相談をすると、 『これからも戦争の事実を細く長く語り継いでいってください。無理をしないで、なるべくお金をかけないで』と助言をもらい励まされた。 ![]() |
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