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「英語でのお手伝い」に勉強は欠かせない。 |
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SEVグループの活動は、瀬戸市を訪れる外国人への英語による観光案内を始めとし、各種通訳や翻訳、日本人向けの英語講座の開催など、地域のニーズに応じ、英語を使ってさまざまなお手伝いをすることである。英語や国際交流に関心のあるメンバーが集まっているとはいえ、いつどんな依頼が来ても英語できちんと対応するためには、日頃の勉強は欠かせない。そこで、毎週水曜日と土曜日に、基礎クラス、通訳クラス、ガイドクラスの3つのクラスを設けて勉強会を行っている。メンバーは毎週、前半は各自の関心とレベルに合わせて基礎クラスと通訳クラスのいずれかに参加し、後半はガイドクラスに参加する。また、実際に瀬戸の街に出る実地練習も不定期に行っている。
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土曜日の基礎クラス。頭を抱えて考え込む場面も。
年配の人が多いが、「年配の方の社会経験は時に英語力よりも外国人に
良い印象を与えます」と青柳さん。 |
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ある土曜日クラスの1日 |
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土曜日の通訳クラス。ゲストのトリクさんを交えて意見交換。 |
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基礎クラスも通訳クラスも、朝の9時半にスタートする。ある土曜日の基礎クラスでは、現役の社会人から退職者まで、6名のメンバーが、テキストに沿って勉強をしていた。英語のテープを流して一人ずつ訳していく練習や、聴いた英語をそのまま声に出すシャドーイングなど、リスニングや文法を中心とした、英語を「聴く」「話す」ための基本的な訓練を行う。テープを聴くみなさんの表情は真剣だが、お互いにいい訳を提案し合うなど、終始和やかな雰囲気だ。基礎クラスでは、毎回リーダーが交代し、その日のリーダーが授業を進めるという、ユニークかつ効果的なシステムをとっている。また授業後は、次週までに暗記してくる箇所をテキストから選ぶなど、課題もしっかりある。この日の授業は、元陸上選手の君原健二さんの話が題材。そこで、参加者からは「せっかくなので来週までに陸上競技用語を調べてきませんか」とすかさず提案があがり、勉強熱心さが伝わってくる。
基礎クラスとはいえ、参加者の英語のレベルに多少の差があるのはやむをえない。それでも、「みなさんに直していただきながら学んでいる」「本当に少しずつですが、暗記が早くなりました」と、それぞれが自分自身やお互いの成長を楽しんでいる様子だ。メンバー同士助け合う場面が多く、初めての人でも安心して参加できる雰囲気だった。
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一方、隣の教室の通訳クラスでは、名古屋国際センターに張り紙をして募集したという、バングラデッシュ人のトリクさんをゲストに迎えて、バングラデッシュに関するプレゼンテーションやフリーディスカッションが行われていた。「日本とバングラデッシュの国旗はよく似ているけれど、色や中央の丸にはどのような意味があるの?」といった質問があがる一方で、メンバーからは事前に調べてきた情報も積極的に交換される。しっかり準備をして参加することで、内容の濃い勉強会を全員で作り上げている感じだ。議論は内戦などのテーマにも及び、他国の事情を知ることが、国際交流の前提として大切なことだということに気づかされる。
約1時間の前半クラスが終了すると、全員が1つの教室に集まってガイドクラスが始まる。この日は各自で準備してきた「愛知万博についての感想」を英語で発表し、隣の人がその通訳を務める。「万博を楽しむ極意は人とのコミュニケーション」と多くの人が口を揃えて言う一方で、ガイドブックなどには載っていない愛知万博の魅力や、個人的な発見、意見を盛り込んでいる発表に、それぞれの個性豊かなガイドぶりが想像される。またトリクさんからも、外国人の視点で意見があがる。このガイドクラスの時間、新しい発見の連続だったことが、みなさんの反応からうかがえた。 |
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