2008年11月22日(土)の午前中、子どもと遊ぶボランティア団体「あそVIVA」のメンバーに加わり、子どもたちと遊んだ。場所は、名古屋市昭和区にある白金児童館。
児童館の扉を開くと、子どもたちの元気な声が耳に飛び込んできた。館長さんに館内を案内してもらった。6名ほどの男の子が、温かな日差しの差し込むホールでカードゲームに興じていた。平日の夕方は、多くの子どもたちでにぎわうが、土曜日の午前中は訪れる子どもたちも少なく、落ち着いた時間だという。
デュエルマスターズというカードゲームに熱狂する子どもたちの輪に入り、話を聞いた。子どもたちは、放課後にはいつも同児童館を訪れ、館内の体育館でドッジボールやキックベース、バスケットボールなどをして時間を過ごすそうだ。
同児童館は、小学校入学前の小さな子たちが通う「リトミック、幼児体操」などのクラブや留守家庭児童クラブ「どんぐりクラブ」も併設している。子どもたちは、本を読んだりおしゃべりをしたりして、小さな子たちとも一緒になって遊ぶ。障がい者が来館し、触れ合う機会もあるようで、子どもたちはここでいろいろな光景を見て、体験し、学んでいるのだと感じた。子どもたちに、同児童館はどんな場所か尋ねた。「遊び場・集合場所・楽園・親にいろいろ言われない場所・親に遊んできてと言われる場所」とたくさんの答えが返ってきた。遠くから車で遊びに来る子もいて、学校以外の友達がたくさんいるようだった。「みんながいるから、ここに来るんだ」と話す子も。ここなら親にとっても安心だろうと思えた。
子どもたちは、あそVIVAのメンバーを、ニックネームで呼んでいた。子どもたちが、ニックネームをつけるそうだ。「僕らが名前をつけた」と誇らしげに教えてくれた。ニックネームは、仲間の証しに思えた。メンバーもとても嬉しそうにニックネームを披露してくれた。
この日、出会えたあそVIVAのメンバー8名と話をした。「ボラみみ」の情報から、あそVIVAを知り参加し始めたメンバーが多かった。会社と自宅の往復の毎日から抜けだし、人の役に立ちたい思いで始めたとか、限られた時間の中で参加可能なボランティアを探し、たどり着いたと話してくれた。仕事を持つわたしにも、共感するところは多かった。どのメンバーも初めのうちは緊張してなかなか子どもたちの中に入っていけなかったという。わたしも、短い時間では打ち解けることは難しかった。子どもたちがメンバーに飛びついたり、一緒にドッジボールをして遊んだりする姿を見て、うらやましく思った。
この日、メンバーはクリスマス会の準備もしていた。あそVIVAは、同児童館でさまざまなイベントを企画実行している。2月7日(土)にはチョコ作り、2月21日には工作、3月にはバスハイク(イチゴ狩り)が企画され、参加は自由だ。メンバー全員とても楽しみにしている様子が伝わってきた。
子どもが安全に遊べる場を企画運営および情報提供。地域の連携を図り、各世代をつないでいる。白金児童館で、ほぼ毎日活動し、毎月数回の同児童館のイベントに参画している。
ボラみみに参加をはじめて約1年。フリーペーパーの編集やライティングを仕事にしている。週末に主人と中部を観光するのが楽しみ。晩酌は欠かせない至福のひととき。