「みなとこどもタウン」は、子どもたちがつくる小さな町です。
開催場所の港生涯学習センターのスタッフと、子どもにかかわる活動をしているグループ(主にお母さんたち)が一緒に企画し、「自分たちですべてやろう!」というコンセプトのもと始まったそうです。そして、今年で11回目を迎えました。
そのコンセプトどおり、会場の準備から、調理、後片付けまで、保護者や実行委員会のメンバー、ボランティアとともに、子どもたちもしっかり働きます。焼きそばパン、スイートポテト、ミニパフェなど、子どもたちの様々なお店が並ぶなか、私は「きなこもち屋」を担当させて頂きました。
お隣の「スープパスタ屋」さんは、高校生3人が出店していました。
「子どものお客さんが多いから、胡椒は控え目で、薄味にしてます」と話してくれた男の子は、中学生の頃から参加しているそうです。
何度も参加しているだけあって、味つけや価格(「ゆめ券」の枚数で表します)も工夫していました。
しばらくお店番をしていると、子どもたちがアルバイトをしにやってきました。
子どもたちが「ハローワーク」に行って、お仕事を探して、屋台やフリーマーケットなどで働くと「ゆめ券」がもらえるのです。
開店してから完売するまでの2時間ほどの間に、4歳から中学2年生まで9人の子どもたちが「きなこもち屋」でアルバイトをしてくれました。
「去年も来たよ」という子、元気にお客さんに声をかける子、せっせと白玉だんごを茹でてくれる子など、
みんなとても生き生きとした表情で、自分たちなりに工夫してお仕事をしていました。
また、体育館では、フリーマーケットやバルーンアートの他、子どもたちの司会によるビンゴ大会、
港生涯学習センターの手品講座に来ている子どもたちによる手品ショーなどが行われていました。
自分たちが練習してきたことを、たくさんのお客さんの前で披露できるなんて、とてもうれしく、自信になるでしょうね!!
この日の来場者は200名以上。本当に様々な年齢層の方々が参加していました。子どもたちのお店だけでは
なく、地域の大人の方々のお店(どんぐり工作やおもちゃ作りなど)もあり、子ども同士だけではなく、子どもと大人や、
大人同士の交流の場にもなっていることが、このイベントの魅力のひとつだと感じました。
そして、やはり最大の魅力は、子どもたちが主役の「小さな社会」がそこにあることです。
子どもたちは工夫を凝らしてお仕事をして、「ゆめ券」をもらい、今度はそれで自分の欲しいものを買い、やってみたいことをします。
来場者アンケートにも「屋台のお手伝いやフリーマーケットでの声かけなど、初めてのバイトが楽しかった」という感想がありましたが、
そういう楽しさが、こんなにも子どもたちをひきつけるのでしょうね!
私も、また来年も参加したいと思いました!
団体紹介
「みなとこどもタウン実行委員」
携帯:090-6610-0654(19:00〜21:00)
担当:橋本
子どもたちが作る小さな町「みなとこどもタウン」を主催している。子どもたちは、「ゆめ券」で買い物をしたり、店をだしたり、仕事をしたりして町を作っている。
体験・文 【ボラみ隊 佐原 恵津子】
普段は『ボラみみ』の配達と、フィリピン人の子どもたちに日本語などを教える活動をしています。やりたいこといっぱいの欲張り主婦です。