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コミュニティ・ユース・バンクmomo

全国には12のNPOバンクがありますが、コミュニティ・ユース・バンクmomoは、東海地方初のNPOバンクとして2005年10月に設立されました。 通常の金融機関が融資しない地域密着型のNPO、コミュニティビジネスなどに無担保で融資しています。

◆ momoの由来

写真 毎月23日に開催し、融資に関する質問に一つひとつお答えしている。

 ミヒャエル・エンデ作の童話『モモ』の物語の中で、モモは、「時間どろぼう」に盗まれた時間を人間に取り戻してくれます。 その時間とは家族、大事な人と過ごす時間、ひとりで過ごす大事な時間。
 「コミュニティ・ユース・バンクmomo」という名は、「モモ」をイメージして、この事業を通して、本当に大切なものを見抜く感受性、想像性を自分たちの手に取り戻したいとの願いが込められています。

◆ お金

写真 出資者とともに融資先を訪ね、自分たちのお金が地域で回り、 地域に生かされていることを実感してもらっている。

 皆さんが銀行に預けているお金はどのように使われているでしょうか。
 よく考えると、預貯金の使い道は目に見えない一部の人たちが決め、私たちの意志が反映されることはほとんどありません。 将来のために蓄えているお金は、実は未来を壊す形で使われることも考えられます。 一方、momoのお金は融資先がはっきりしていて有効な使われ方をしています。

◆ コンセプトと活動

写真 お金の持つおもしろさや難しさ、そしてその可能性を探るために、過去や地域、世界中から様々な事例を学んでいる。

  momoには362の個人・団体が総額3,905万円を出資しています(2009年12月末現在)。 そのお金を東海3県で活躍している11のNPO等、地域で活躍されている人たちに年利2.5%(つなぎ融資は2.0%)で総額3,000万円を融通しています。
  momoでは新しいお金の使い方を提案しています。つまり、「配当も元本保証もないが、確実に自分のお金が地域で生かされる満足感が配当になる」ということです。
 

写真 融資先にブース出展していただき、模擬投資ゲームを通して、 参加者の方にお金のゆくえを具体的に実感してもらっている。  出資する人、融資を受ける人、momoレンジャーと呼ばれるボランティアで活動をささえる人が三位一体となり、子孫の世代まで安心して暮らせる持続可能な地域づくりを目指しています。 「お金の地産地消」といえるもので、お金を通して地域を活性化させ、単にお金を貸すだけでなく、苦労を共にして事業の展開を見守っていくことに重点を置いています。 
 
 

出資者の声

 「出資したお金がただのお金でなく、社会を変える力になることがおもしろい。」、「自分が何倍にも豊かになれるようなお金の使い方をしたい。」、 「自分に価値のあるものに投資した方が銀行に預けるよりはるかに高い利子がつく気がする。」

融資を受けた人の声

「心強い伴走者」(NPO法人 こうじびら山の家)
「借りた後のお付き合いがとても楽しい。うれしい。」(かえる農園)
「暖かい応援団。ただ単にお金を貸すだけでなく、事業の展開を見守ってくださることが大きな励みとなっています。」(NPO法人 ぎふ NPOセンター)。

インフォメーション


【コミュニティ・ユース・バンクmomo】
 
○【事務所】 
〒460-0014 名古屋市中区富士見町9-16 有信ビル2F
  TEL :052-331-5695(留守番電話対応) FAX : 052-339-5651
○E-mail:info@momobank.net
○url:http://www.momobank.net
運営資金としてのご寄付の振込先
○郵便振替口座記号番号 : 00820-1-204868
○加入者名 : コミュニティ・ユース・バンクmomo

取材を終えて

取材前の印象と後の印象がこれほど違った団体は初めてでした。通常の金融機関と違って、お金を融資するだけでなく、 融資先のプラスになるような営業情報を広く PRすることで販売促進につながっています。 融資先の方と喜びを共有しながら一心同体、不即不離のホットな関係を築き、融資を通じてたくさんのネットワークを作っていくという考え方に感銘を受けました。

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