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幸田町国際交流協会

 愛知県額田郡の幸田町まちづくり会館では、毎週日曜日、在日外国人に日本語を教える日本語サロンが開かれています。生徒さんは、主に幸田町で暮らす中国やブラジルなど様々な国籍の会社員や主婦、中高生の方たち。日本語を教える先生もすべて、会社員や主婦など地域のボランティアです。私は普段関わることのない分野の活動に興味を持ち、梅雨空の下、幸田町へと向かいました。


楽しく会話しながら学ぶ「日本語サロン」

 授業は午前10時から始まります。この日は、中国やベトナムの方など17名の生徒さんと13名の先生が訪れました。
 初めの30分はリラックスするために日本の曲を流して歌詞の説明を行います。今月は「ゆず」の「栄光の架橋」でした。
 その後は各自が興味に応じて勉強する時間になり、会話、漢字、ひらがな、日本語検定の4グループに机が分けられ生徒さんは好きなところへ移動。10年にわたって活動を続けている浜原さんが、マンツーマンになるように生徒さんに先生をつけていきます。しかし、現在は先生が不足気味で生徒2〜3人に先生が1人というグループもあり、まだまだ先生が必要とされています。私はそれぞれのグループを見学して、時には会話にも参加させていただきました。
 先生たちは生徒さんたちの母国語を交えながら、終始笑って勉強を進めていたのがとても印象的で、「とにかく (右上につづく)

会話を重視したい」という浜原さんの言葉どおり、アットホームな雰囲気でした。 また、時には日本語の授業から離れ、生徒さんたちの「会社でこういうことがあったけど、そういう時は何て言えばいいの?」といった実生活に即した質問にも親身に答えていて、生徒さんと先生の強い信頼関係もうかがえました。私も生徒さんから「牛や馬の数え方は?」、「目の毒ってどういう風に使うの?」などと質問され、教えることの難しさを感じましたが、それぞれの国での数え方、使い方を聞くことができ、とても面白かったです。
 11時半に授業は終了。その後30分ほどボランティアの皆さんがミーティングを行いました。教え方について熱心に意見交換されており、外国人の方たちへの想いと活動のやりがいが伝わってきました。


日本人としてできるサポートのかたち

 幸田町には約1000人の在日外国人が暮らしています。「異文化の日本に来て働きながら頑張っている外国人が安心した生活を送るための最大の手段である日本語。それを教えることで、地域の人たちと交流しながら、快適な生活を送ってほしい」と浜原さん。「日本語を話せなかった方が少しずつ話せるようになり、笑顔を見せてくれることが何より嬉しい」、と言います。しかし、先生が不足気味で継続して活動して下さる方が少ないそうです。「スキルがなくても熱意さえあれば、ぜひ日本語を教えてほしい」、とボランティアを大募集中。初めは別の先生の横でサポートします。外国人が楽しく、安心して暮らすためのお手伝いをしながら国際交流してみませんか。


七夕飾り

七夕には短冊にお願いを書いて飾りました。
日本文化の紹介も行い、みなさん興味津々。

授業風景

授業風景。
和やかな雰囲気で生徒さんは気さくに色々な質問をしていました。個人に合った内容を心がけているそう。

授業風景2

授業風景。
先生からは冗談も出て、楽しく勉強していました。

体験・文

ボラみ隊 豊田 佳菜子
生花店に勤めています。読書での息抜きが最高に幸せな時間。旅行するのも大好きです。ボラみみを通してどんどん視野が広がっています。

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