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特集 親と子の絆、仲間同士の絆を大切にして歩んでいます 〜愛知県自閉症協会『つぼみの会』〜

自閉症は1000人に3人いると言われていますが、広汎性発達障害(PDD)あるいは自閉症スぺクトラム障害を含めると100人に1人と言われています。 アインシュタインもそうではなかったかと言われています。
愛知県の自閉症児・者を支援する「つぼみの会」は、「自閉症の特性を正しく理解して頂き全ての自閉症児・者の豊かなライフステージをめざす」ことを基本に活動しています。

自閉症とは

写真 自閉症基礎講座 研修会

 生まれつきの脳の機能障害で完全に治ることはありませんが、適切な療育、教育、周りの理解支援により状態が改善されるようになってきました。 以前は「わが子の反応が少しおかしい」と母親が一人で悩んでいたものが、最近は1歳半、3歳児健診で発見されることが多くなり、早期に療育を受けることができるようになりました。
 自閉症の特性は知的遅れを伴う自閉症から、知的遅れがない高機能自閉症、アスペルガー症候群など一人一人違います。 自閉症の診断基準は「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「イマジネーション(想像力と創造性)の障害」が3歳以前に見られることです。 ほかに感覚異常と動作の問題があります。外見からはよくわかりません。

沿革

写真 保育士、幼稚園教諭向け研修会

 自閉症児を持つ親の自助グループ名古屋自閉症児親の会として昭和42年に発足しました。 当時指導していただいた名古屋大学医学部附属病院の堀要先生の「つぼみがやがて花開く」という言葉から「つぼみの会」と命名しました。 現在会員は約800名で、自閉症児・者の保護者と支援する専門職の方々で構成しています。 名古屋市を5ブロック、県下を8ブロックに分けて地区活動もしています。

活動方針と多岐にわたる活動

写真 保育士、幼稚園教諭向け研修会

 自閉症への社会的な理解と援助が、生涯にわたり保障されるようなトータルサポートをめざしています。 保育士、幼稚園教諭向けの研修会、支援者養成セミナー、児童精神科医・小児科医による相談会、臨床心理士による相談会などを開催。 また、父親部があり、父親の視点からの活動やおやじの会もあります。 本人向けの活動としては、音楽あそび、体操教室、きょうだい会〔ストレスがたまりがちなきょうだい児たちの息抜きの場〕、キャンプ、クリスマス会、親子ししゅうの会など。 また、年齢別、高機能部の活動などもあります。

■団体紹介 【 愛知県自閉症協会「つぼみの会」】
〒460-0013 名古屋市中区上前津2-14-25 上前津中央マンション202号 
TEL/FAX:052-323-0298
E-mail:tubomi-aa@nifty.com
URL:http://homepage2.nifty.com/tubomi-aichi-autism/

■ 取材者のひとこと
 事務局の方の「子どものおかげですばらしい出会いがあり、いろいろ経験することができ、人の痛みがわかるようになった」という言葉が印象的でした。
 本人に対する支援はもとより、日々ご苦労されているご家族に対する支援についての必要性も痛感しました。