食に関するボランティアとはいったいどんなことをしているのか?そんな興味から、取材候補の中からフードバンク・セカンドハーベスト名古屋へ伺うことになりました。セカンドハーベスト名古屋では、品質には問題のない食品 を施設に提供する活動を行っています。提供先は様々な施設・団体ですが、その中でも特に外国人支援団体への提供が目立っています。東海地方は外国人の出稼ぎ労働者が多く、不況の影響で支援を必要としている人が他の地方に比べると圧倒的に多いのだそうです。こういった問題は近年特に顕著となっているのですが、行政ではまだ十分な対策がとられていないそうです。その話を聞き、フードバンクの機能は東海地方に必要不可欠な団体であると思いました。
取材中に外で作業が始まったので、見学させてもらいました。外に出ると、段ボールに入ったたくさんの野菜が整然と並んでいました。全部で400kgはあったそうです。その野菜たちを計量しては車に積み込むといった体力勝負な作業を行っていました。もしこの野菜たちがすべて廃棄されていたらと考えると、すごくもったいないと思いました。 そして別の業務に、東北大震災被災者支援の「ごはん応援箱」がありました。段ボール箱に調味料やおかしなど、必要とされる食品を詰め合わせて被災地へ送ります。部屋には出来上がった「ごはん応援箱」が山のように積まれており、多さに驚きました。話を聴くだけではなく、作業現場を見るのと見ないのでは感じ方が違うと実感しました。
前回の「ごはん応援箱」の発送では、宮城県の山本町へ届けたそうです。取材の最後に理事の本岡さんからその活動時の写真と応援箱を受け取った方からのハガキを拝見させていただきました。写真には応援箱を渡す人、受け取った人の笑顔が多かったことが印象的でした。ハガキに関しては、すべてに共通点がありました。それは、ハガキいっぱいに言葉がきっしりと書き込まれていました。ハガキを読んで、被災者の「思いと声」を知ることができ、テレビなど報道で聞くよりも、ずっとリアルな被災者の声を感じました。それと同時に、セカンドハーベスト名古屋の活動のやりがいの1つを知ることができました。
一言紹介:東海地方のフードバンクとして、食を通じた社会支援活動を行っています。
ボラみみより情報局にインターン研修として参加。所属は愛知淑徳大学文学部で3年。