Boramimi Special
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2001年11月



すがすがしさとあたたかさ
「お疲れさまー!缶ジュースどうぞー」とゴールで迎えていたのは、岡崎市民病院に勤める看護婦さん。「病院でボランティアを募集してたので。ただ缶ジュースを渡すだけなんですけどね」。この大会を支えるボランティアは総勢80名。呼びかけに応えて、市民病院、地元の高校やボーイスカウトから積極的に集まり、受付け、記録係、場内整理、コースでの誘導係などで活躍した。
地元の光ケ丘女子高校の先生と生徒たちが、帰るときに杉浦さんのところに挨拶にやってきた。「今日は楽しかったです。いい経験ができました」と皆さわやかな表情。「おつかれさまでした。どうもありがとう!あっ、そのジャンパー、記念にあげるよ、持ってって」と杉浦さん。背中に『第1回岡崎パラリンピック大会』のロゴが入ったお揃いの黄色いスタッフジャンパーだ。彼女たちの後姿を見送りながら、「あれ、コンピューターで文字を打ち出して、一枚一枚貼り付けたんだよ。ロゴを印刷する予算までなくってねー」。初大会らしいすがすがしくてあたたかい手づくりの雰囲気は、そんなところからも伝わってきた。
「沿道の声援を受けながら、風を切って走る爽快感は格別。来年はもっとたくさんの人に参加してもらえるように、広く呼びかけていきたい。そのためにはこうした方がいいなという課題も見えてきた」。杉浦さんの心はすでに来年の大会に向かって走り出している。

大会のあと、選手もボランティアもみんなでバーベキュー。健闘をたたえあいながら、和気あいあいと。
「来年もよろしくおねがいしまーす」という声があちこちで。



スポーツ用のための車いすは、バスケット用、テニス用、スキー用、陸上競技用とさまざま。一流選手なら最高時速60kmも可能という陸上競技用車いすは、より速くを追求した工夫がある。主流となっている競技用は全長150〜170cm、高さは45cm〜65cmと重心が低い。フレームはアルミ製が多く、重さも7.5kg位と軽量。車輪は、前輪1つと後輪2つ。駆動輪となる後輪は正面から見ると「ハ」の字形。後輪の横についている自転車のペダルにあたるハンドリムをたたきつけるようにして押してまわす。


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