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REPORT 1
ぷちりんご

子どもたちにとってより良い活動を目指して

やっぱり子どものパワーはすごい!

私が取材に伺った日の活動場所は、男の子ばかりが暮らす児童養護施設。「ぷちりんご」からは4名のメンバーが参加していました。ここは、活動を始めて最初に訪問した施設ということで、代表と子どもたちは、すっかり顔なじみです。他のボランティア団体と活動日が重なり、参加者の数は私も含めて11名。10名の子どもを連れて、公園にお出かけしました。ゆっくり歩いて片道40分弱!行くだけで疲れるかと思っていたのに、遊具もたくさんある広い公園に着くと、子どもたちはすぐに元気回復。お天気もよく、公園ではたくさんの子どもたちが遊んでいました。すべり台やブランコなど、子どもたち同士で上手に順番を譲り合って遊んでいます。自分より小さい子が遊具の上をそろそろ歩いていると、急かすことなく自分のスピードを落として後からゆっくり歩いていく子。おやつを奪われそうになった私を、助けてくれたリーダー格の男の子。残り時間が少なくなってくると、「もったいないから〜」と全部の遊具を1回ずつ使ってみる子。私は午後からの参加だったため、短い時間でしたが、「いいなぁ、この子たち」と思う場面に、いくつも出会えました。
広めの中庭。元気いっぱい走り回ります。 いちばん上までのぼれたよ!
広めの中庭。元気いっぱい走り回ります。 いちばん上までのぼれたよ!


反省。活動をもっと良くするために。

しかし、公園で遊んでいる途中、事故が起こりました。子どもがおでこを切るけがをしてしまったのです。この事故については、活動後のミーティングで、さまざまな反省点が話し合われました。「応急処置の仕方を身につけておかなければいけない。」「焦ってしまうのはしかたないけど、連絡はきちんとしなければ。」「1対1で遊ぶことも大切だけど、もっと広い視野で子どもたち全体も見られるようにしたい。」など、真剣な意見交換が続きました。子どもと接する活動をしている私にとっても、普段の活動を振り返る機会になりました。この反省を、これからの活動に活かしていきたいと思っています。
 「子どもたちは会う度に成長している。それが本当に楽しみ。それに自分を支えてくれる仲間がいるから続けてこられた。」と話してくれた代表。それは、私自身も活動の中で感じていることです。これからも、ボランティア先で出会ういろいろな喜びや仲間を支えに、お互い頑張って続けていきましょうね!
ボラみ隊 佐原 恵津子  
普段は『ボラみみ』の配達と、フィリピン人の子どもに関わる活動をしています。自転車で動き回る体力自慢の主婦です。
団体紹介
ボランティア団体 ぷちりんご
E-mail: nya-chan@muj.biglobe.ne.jp
URL: http://www.geocities.jp/puti_puti_ringo/index.htm
「子どもたちに演劇をみてもらいたい」という代表のアイディアから6年前にスタート。現在は、隔週日曜日に施設で暮らす子どもたちやお年寄りとの交流を続けています。

REPORT 2
千種マジック愛好会

観客の歓声、喜ぶ顔、それが元気の源

平均年齢70歳を超えるマジシャン

今年で結成10周年を迎える「千種マジック愛好会」のメンバーは、平均年齢が70歳を超え、最高齢の方は81歳です。一回のステージには、4〜5名のメンバーがマジシャンとして出演します。
 今回は、日進市の子供会新入生歓迎会のイベントに私も同行させて頂きました。まず最初に、マジシャンは女の子を選び、「好きな果物は何ですか?」と聞き、そして彼女に「今は言わないでね。頭の中で考えてね」と言いました。マジシャンはうなずき、紙に書いて、その紙を袋の中に入れ、彼女に「答えて下さい」と言いました。彼女は「アメリカンチェリー」と答えました。その際、マジック未経験の私でも出来る事があるというので私もステージに出演させて頂きました。その女の子が答えた言葉をホワイトボードに書くという役目です。最初は、ステージに立つという事で緊張しましたが、観客の歓声や喜ぶ顔を間近でみているうちに、私もすっかりマジシャン?!のような気分になってきました。
 マジックショーが始まる前に、メンバーの方々が「マジックを10年続けてこられたのは観客の喜んでくれる姿をみるのが楽しいし、それが喜びにもなるから」と話をしてくれたことを思い出しました。そして、子供会の代表の方に、袋の中から紙を出して頂き、読みあげてもらいました。その方は「アメリカンチェリー」と言いました。まさに予感的中です。私は驚きました。
 約2時間半のステージが終わり、私が一番感じた事は、観客と演じる側が一体となり、すごいパワーを感じました。観客の喜んだ顔を見ていると、不思議とこちらも楽しく嬉しくなり、もっと演じたいという気持ちが湧いてきました。

自らも楽しみながらボランティア

千種マジック愛好会は、千種生涯学習センターで、毎月2回定期的に初心者メンバーに対して基礎的マジックを教えています。3ヶ月位たてばステージにあがれます。私のような未経験者でも、最初は簡単なお手伝いとして参加し、徐々にステージに立つ楽しさを実感出来ると思います。代表の横山さんは「私達はすでに平均年齢70歳を越えており、いつまでもこのようなイベントが出来るかどうか?今後、若い方達を育て、この会を継続していきたい」と語ってくれました。メンバーであるマジシャン各自が個性を生かし、伸び伸びと演じ、お互いを尊重し高めあう、そして、自らも楽しむ事を非常に大切にしている人達だと思いました。さぁ皆さん、マジックの扉をあけてみませんか?
リングマジック 空箱から・・・国旗が!! レモンの中に選んだトランプが・・・。
リングマジック 空箱から・・・国旗が!! レモンの中に選んだトランプが・・・。
ボラみ隊 田島 直美
楽しい事と旅行が好きな派遣社員。今回も、人の温かさに触れることが出来ました。温かさをもらった分、今度は私が色々な人に何かをしてあげられたらいいなぁと思っています。
団体紹介
千種マジック愛好会  
名古屋市天白区天白町八事裏山67-164  TEL/FAX:052-833-0722 担当:横山
老人ホーム・小学校の子供会のイベントなど月12回、一年に150回マジックショーを行っている団体です。昨年の愛知万博にも出演しました。ボランティアでマジックをするメンバーを現在、募集中です。
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