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ボラみ隊が行く!- ボラ体験レポート編 - ホームへ/
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今回は、2人が気になる団体にボランティア体験に行って来ました。 あなたも、2人のようにボランティア活動を始めてみませんか?
ボラみ隊とは・・・
「ボラみみ」に掲載された団体に足を運んでボランティア活動を体験したり、ボランティア活動をしている人たちと交流する、「ボランティアしてみたい」「見てみたい」という人たちの集まりです。

REPORT 1
イベントから発信するアジア支援活動 ACHAN JAPAN
来場者とコラボ
2004年に始まった「発見・体験・世界大交流祭」をテーマとするワールド・コラボ・フェスタ。中部地域最大規模の国際交流イベントとして、今年も10月27・28日の2日間、栄オアシス21、もちの木広場で行われました。コラボとは、参加団体や来場者と「協働(コラボレーション)する」という意味が込められています。今回は、フェスタに参加している団体の1つ、アジアで活動する国際ボランティアの育成支援を行っている「ACHAN JAPAN」(以下「ACHAN」)にボランティアスタッフとして参加しました。
ACHANのブースは、もちの木広場の一角にありました。理事の額さんから、今回の出展目的は「団体の活動を説明する事」と「2月に予定しているスタディツアーの参加者を募集する事」と言われました。
ツアーの内容は、ベトナム・カンボジアに行き、普段支援している施設も含めて、ホーチミン市とプノンペン市の貧しく不幸な人達が保護、支援されている施設(ストリートチルドレン、知的障害児、肢体不自由者、HIV感染者、孤児等)を訪問し、ボランティア活動をしながら、保健衛生、医療、社会福祉、職業訓練の実態を見聞するとの事でした。イベント当日は朝から雨で、来場者もかなり少なかったのですが、パネルを見てくれている人に声をかけ、パンフレットを渡し、活動の説明とツアーの内容を話しました。来場者に私の話を聞いてもらい、一人一人接していくうちに来場者の人からもいろいろな話が聞けて良かったです。まさにコラボだと思いました。 団体のブース
団体のブース
スタディツアー参加者の思い
以前ツアーに参加した人達もボランティアとしてフェスタに参加していたので、ツアーに行く事になったきっかけを聞いてみました。ほとんどの皆さんが、自分の目で現実を見たかったとの事、それと以前から国際協力に興味があったとの事でした。そしてツアーに参加した事が大きな経験となり、行動する事で視野が広がり、自分に出来ないと思っていた事ができ、それが自信になったと話をしてくれました。中にはツアーで訪問した施設に個人的に連絡をして3週間滞在し、子ども達に英語を教えたり、普段の生活を一緒に過ごした事で、自分には何が出来るか?と考えた結果、報告書という形で学園祭で伝えた学生の方もいました。私もその報告書を読ませてもらいました。報告書には、写真とコメントがあり、授業の風景や子ども達が遊んでいる姿など、皆笑顔でとても楽しそうな写真でした。しかしながら、コメントには悲しく辛い経験をもっている子ども達がいるという現実が書かれていました。それを見て、実際に自分の目で見て、そして考え、思い、行動するという事の大切さを改めて感じました。私も現場に行き、子ども達の笑顔に会いたくなりました。
パネルでスタディツアーの説明            スタディツアー参加者の報告書
パネルでスタディツアーの説明をしている様子  スタディツアーに参加した方の報告書


ボラみ隊 田島 直美

楽しい事と旅行が好きな派遣社員。今回も、人の温かさに触れることが出来ました。温かさをもらった分、今度は私が色々な人に何かをしてあげられたらいいなぁと思っています。
団 体 紹 介
ACHAN JAPAN 
〒470-0111 日進市米野木町南山987-31 愛知国際病院内(担当:沖田)
TEL:0561-73-7720 FAX:0561-73-7720 メール:ahik@mb.ccnw.ne.jp

アジアの草の根の人々の「自分達の命と健康を自分達の手で維持・向上するための諸活動」を支援している。


REPORT 2
地域市民と密着している介護施設 ぼちぼち長屋
イメージと現実
地下鉄「藤が丘」駅から道路沿いにひしめくように並んだコンクリートの住宅街を歩くこと10分。昭和30年代を彷彿とさせる長屋風の木造建築物が現れました。それこそ今回の目的の場所である「ぼちぼち長屋」です。  一歩敷地内に足を踏み入れると、目の前に様々な植物、野菜を育てている畑があり、それを囲むように施設が建っています。そこで流れている時間と同じようにゆっくりと周りを見ながら歩いていると、小さな喫茶店、広い縁側、子どもの遊び道具、生い茂った草木など、自分の中で作り上げた介護施設のイメージが足を進めるたびに崩れていきました。そこにはまさに古き良き時代の日本の村が存在しているようでした。
ぼちぼち長屋 周辺
左手奥の建物が「ぼちぼち長屋」です。
人に必要なもの
この施設では、現在13名の介護を必要としている高齢者が住んでおり、ヘルパー約10名によって24時間体制で介護を行っています。一日の具体的な予定は立てておらず、外出したい時に外出し、寝たい時に寝る。介護を受けている方の意思を尊重し、気の向くままに生きていく環境が備わっています。最大のポイントは、「ぼちぼち長屋」には介護を受けている方とは全く関係のない家族、子ども、普通のOLが同居していることです。同居の条件は「必ず一日に一度は高齢者と関わりをもつこと」。それは、人には他の人が必要不可欠だということであり、見学していてもそれを痛感しました。どの場所へ行っても誰かが誰かと語り合い、碁を打ったり、仲良くテレビを見たりと、気を使うことなく過ごしていました。そのように過ごしている人たちは、本当に介護を受けているのかと思うほど生き生きしていました。
支えているもの
見学が終わり、再び職員の方と話をする時間を作っていただきました。「ぼちぼち長屋」における介護は、流れ作業にならずヘルパーと高齢者が1対1で向き合える。またそのおかげで相手を尊重して介護ができると言っていました。しかし、現状は人手がぎりぎりであり、どうしても付きっきりで話し相手をしてさしあげられる時間が少ないとのことでした。相手をしてあげられない時間を、どうにかボランティアの人に助けてほしいという願いがひしひしと伝わってきました。  ヘルパーという仕事が好きで、できるだけ高齢者のために時間を作り、言葉をかけてあげたいという思いで介護をしている職員の方に最後にどうしても聞きたかったことを質問しました。

「自分が介護を必要とする時が来たときにここへ入りたいですか」
答えは、 「入りたい、ここのスタッフなら全て安心して任せられる」でした。

私も一日の体験でしたが、この施設なら将来過ごしてみたいという思いと、ここには人としての原点みたいなものがあるのではないかと感じました。そして、この言葉に含まれている人と人との強い信頼関係。それが「ぼちぼち長屋」を支え、素晴らしい環境を作り上げていると思います。
囲碁の対局風景            食堂のような一室
ボランティアの方と一緒に碁を打っています。 職員・ボランティアと高齢者の団らんの場。


ボラみ隊 猿渡 謙次

現場体験型研修でボラみみより情報局にインターンをした県職員2年目。普段は愛知県の環境保全に関する業務を行っています。
団 体 紹 介
ぼちぼち長屋
〒480-1131 愛知郡長久手町長湫下山50-1 TEL:0561-61-4580 FAX:0561-42-5680
介護を必要としている高齢者を受け入れ、24時間体制でできるだけ高齢者の意思を尊重した介護を行っている介護施設。

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