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◆ 特集 ◆

「ボラみ隊が行く!」 ボラ体験レポート編-2
インターン:日比野 加苗

仲間とスタッフが織りなす、アットホームな時間と場所

社会福祉法人 やまびこ福祉会

やまびこ福祉会 小規模障害者活動センター第5やまびこ。

今回、私がボランティア体験に伺ったのは、社会福祉法人やまびこ福祉会の第5やまびこ(小規模障害者活動センター)です。

第5やまびこは13人の職員と、17名の仲間がいます。仲間は20代の方が多く、それぞれ喜兵隊チームとポレポレチームに分かれており、私は喜兵隊チームの皆さんと過ごすことになりました。皆さんとのあいさつが終わったら、いよいよ活動の時間です。
 午後の活動として、近くの公園へ散歩に行きました。皆さんのんびりしたり、野球をしたりボール遊びをしたりと思い思いの楽しみ方をしていました。私はある仲間と野球に熱中。守備をがんばったつもりでしたが、エラーをして笑われてしまいました。

「公園楽しかった」-- 皆さんのんびりしたり、野球をしたりボール遊びをしたりと思い思いの楽しみ方

公園楽しかった!

毎日の日課は週に1度仲間たちで話し合って決めるそうです。今日の午後は散歩でしたが、アルミ缶つぶしなどの作業(仕事)もあるとのこと。目下の議案は、今度行くお出かけ先をモスバーガーにするか、カフェにするかだそうです。散歩から帰るともう仲間たちが帰る時間。「帰りの会」が始まって、1日の出来事をみんなで振り返ります。仲間とスタッフみんなで輪になって、とってもアットホームな雰囲気だったことが印象的でした。その後、お迎えを待つ方、送迎車に乗る方に分かれ、それぞれ帰路につきます。
 仲間の障害の程度はさまざまで、立って歩ける方もいれば、常時、車椅子に座っておられる方もいました。コミュニケーションもそれぞれで違い、おしゃべりでコミュニケーションがとれる方もいれば、言葉でのコミュニケーションが苦手で、表情やしぐさからくみ取ることが必要な方もいました。しかし、皆さんやまびこでくつろいでいる様子がうかがえました。

帰りの会はじまるよー--仲間たちが帰る時間。「帰りの会」が始まって、1日の出来事をみんなで振り返ります。仲間とスタッフみんなで輪になる

帰りの会はじまるよー

安全に、楽しく、次へつながる活動を

ボランティアをさせてもらって感じたことは、やまびこで過ごす時間はまったり・のんびりしているなぁということと、スタッフがとても明るく、楽しいということ。
スタッフは、「安全に、楽しく、次へつながる活動を」をモットーにしているそうです。事故防止のため、椅子の足には牛乳パックが巻いてありました。また、冗談を言ったり、おどけてみたりと雰囲気作りに余念がありません。日課があまりきっちり決まっていないのは、仲間が自分たちのペースで生活でき、自発的にまたやりたいと思ってもらえるようにとの配慮でした。一方、やまびこでのボランティアの役割は、仲間とともに過ごすこと。もちろんトイレのお手伝いや、車椅子を押すこともありますが、わからなくても職員の皆さんが丁寧に教えてくださいます。職員とボランティアの垣根は全くなく、私はみんな職員だと思ってしまった程でした。職員の中には、やまびこでのボランティアがきっかけで、そのままやまびこに就職した方が何名もいました。

事故防止のため、椅子の足には牛乳パックが巻いてありました

***** 職員のアイデアの賜物 *****


椅子の足には牛乳パックが巻いてありました。

やまびこは、なんだか大きな家族みたいで、仲間にだけ優しい場所ではなくボランティアにも温かい場所でした。

団体紹介

社会福祉法人 やまびこ福祉会 担当:鈴木 

名古屋市中村区横井1-175 法人事務局 TEL:052-419-5795 FAX:052-419-5796
E-mail:yamabiko2004@vega.ocn.ne.jp
URL:http://yamabikofukusikai.news.coocan.jp/
障害児を持つ家族が中心となって無認可作業所を開いたのが始まりで、現在では共同作業所やケアホームなどの運営を行っています。ボランティアは随時募集していますので、お気軽に問い合わせください。

体験・文

ボラみ隊 日比野 加苗
インターンに来ている県職員です。
普段は、重症心身障害者の方の介護をしています。趣味は旅行です。日本全国だけでなく地球各地を制覇したいなぁ。

カルタを見るには、ここをクリックしてね。     体験談1を見るには、ここをクリックしてね。

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