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月刊「ボラみみ」2010年 4月号特集
外国人、日本人の生活困窮者を支援する
『のわみ相談所』

「のわみ相談所」は、設立初期の関係者の頭文字をとって命名されました。
「野(の)宿者が輪(わ)になって、み(み)んな仲良く」の頭文字でもいいですよ・・・とも。ここは、生活困窮者のための「よろず相談所」。

◆ シェルターの運営

写真 野宿脱却者のお花見

 現在、全国で16,000人のホームレスがいるとされ、「住まいの貧困」が拡大しています。
 8室の男性シェルターには一年間で 60人のホームレスの方が入居、その後社会復帰しています。常に満室で第二シェルターが必要になっています。女性専用のシェルターでは、常時5名以上の方が生活しています。いずれも、和室、浴室、台所等が整い、3食の食事や衣服なども提供しています。

◆ 一宮での活動実績

写真 野宿脱却の忘年会

 1,000件/年以上の生活相談、シェルターから180人の自立を支援、炊き出し、野宿脱却後の自立支援、野宿脱却者による清掃活動、断酒会など。その他に講演会活動、他団体との協働支援活動など多岐に渡って活動しています。

◆ これからの目標

写真 炊き出し風景1

 ホームレス、生活困窮者の方を地域で支えていくためにNPO法人、社団法人を作り、そこで基金を作って雇用を作り出すこと。そして、終の住処、ホスピス、無縁仏にならないために共同墓地を作ることだそうです。

◆ 物資と資金協力のお願い

写真 炊き出し風景2

 住む家がない、子供のミルクが買えない、食べる米がない、子供の授業料が払えない等々多くの人が自己責任の名のもとで切り捨てられています。そういう方たちのためにほんの少しの善意をいただけませんか。
 米、野菜等の食料。石鹸、タオル、下着、靴下等の未使用の日常用品。活動資金、住居、ボランティア等、皆様の温かいご支援をお待ちしています。詳しくはお問い合わせください。

プロフィール

 平成10年に『のわみ相談所』は設立、その後民間では初めてホームレス支援のために300坪の土地を借りて手作りで入居施設を作り、食べ物の供給もしました。平成19年には活動拠点を一宮市内に移し、現在に至っています。
 野宿者、失業者、母子家庭の生活困窮者あるいは派遣切りの外国人(南米の方が多い)の仕事面、男女間の問題、離婚、ビザ発給、子どもの養育、病気の相談といったプライベートな面などの相談に応じ、必要な援助を行っています。
 スペイン語、ポルトガル語、中国語等の通訳ボランティアさんがいるので、外国人の方も安心です。私がお邪魔した時も相談の電話が 2件、そして宿泊施設であるシェルターの入居者の方が出入りしたり、来訪者がくつろいだりと「頼りになる相談所」という印象を持ちました。

インフォメーション

■ 団体紹介 【のわみ相談所】
○【事務所】 〒491-0869 愛知県一宮市向山町1-10-4
  TEL : 0586-72-9697 FAX : 0586-72-9698
○E-mail:nowami38@yahoo.co.jp
○食料等の送付先 :のわみ相談所気付フードバンク
○寄付金等の振込先 : 名古屋銀行 一宮支店(支店番号)230 普通 3440519  名義 : ノワミソウダンジョ

取材を終えて

スタッフの皆さんは常に愛情をもって、平常心で対応され、そこには暗さというものは感じられませんでした。『念ずれば資材、寄付金が入ってくる』という楽観論も持ち合わせたすばらしい方たちでした。これからも国籍を問わず、生活困窮者に精神面、物質面での安心を与え続けていただきたいと強く思いました。

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