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「できることもちよりで行こう!」は、問題や困り事を抱えた方によりそい、<できること>をみんなで<もちより>、ささえあっていこう!というメッセージです。


「1人ができることを、10人でもちよればどうなる?それが100人になったら、一体何が起きる?」そんなことを、連載を通してみなさんと考えることができたらうれしいです。

一般社団法人
草の根ささえあいプロジェクト

〒453-0041
名古屋市中村区本陣通5-6-1
地域資源長屋なかむら
TEL/FAX: 052-462-1281
E-mail:kp.grassroots@gmail.com
HP:
https://www.facebook.com/grassroots.p

代表理事 渡辺ゆりか

執筆者:
一般社団法人 草の根ささえあい
プロジェクト代表 理事
渡辺ゆりか

はじめまして、草の根ささえあいプロジェクトです。

 制度からもれて社会から孤立している人〜穴にいる人〜ってどんな人?

  私たちは、任意団体の頃の活動期間を含めても、設立からやっと2年たったばかりの団体です(2012年4月に一般社団法人化しました)。駆け出しだからこそのチャレンジや、はたから見たらちょっぴり(ずいぶん?)無謀な試行錯誤。そこから見えてきた課題や目指す未来への想いを、1年間この誌面からお伝えできたらと思っています。

  今、日々の暮らしの中で「生きづらさ」を抱え、それゆえに様々な困り事で行き詰まってしまっている人が、驚くほどたくさんいます。これらの方の多くが、制度からの支援や保障を受けられず、人々からの手助けも得られず、社会から孤立している状況にあります。孤立に苦しみ、光の当たらない暗い穴の中でひとりぼっちでいる人たちを「しかたがないよね…」と放っておけない!という思いで、私たちは活動をしています。

  「草の根ささえあいプロジェクト」のメンバーは、とても多様でユニークです。障がい者、母子家庭、引きこもり、ホームレスなどの各分野の支援者や、看護師、司法書士、行政職員、大学教員、企業の経理やSEなど。様々な立場のメンバーがいるからこそ飛び出すいろんなアイデアは私たちの宝物です。毎週のように集まり、社会的孤立や貧困の解決の手立てを語り合いながら実践しています。

 弱さを表現できる場と「できることもちより」が社会を変える!

  もうひとつ、私たちには特長があります。それはメンバー自身が、とても弱い人間だということです。うつ、元引きこもりの人、障がいを抱えている人、障がいのある家族と暮らす人、できることとできないことのバランスが悪い人…。誰もがどこかに「弱さ」や「生きづらさ」を抱えています。私たち自身が「穴」にいても、全く不思議ではありません。たまたま穴にいないのは、そばに「仲間」がいるから。お互いの持つ弱さを共有し丁寧に認め合い、一方で<できること>を<もちよる>ことで、他の誰かの弱さをささえることができる。そんな仲間との小さな「ささえあい」のくり返しが、どれだけ人生を豊かで生きやすく、楽しいものにするかを実感しています。

  だからこそ、誰もが弱さを表現できて、それぞれの持っているステキな部分を「いいね!」と認め合い、地域の中で役立ちの場所を見出せる社会、誰もが優しさや人とのつながりを感じることのできる社会を目指すことで、孤立する人を世の中からなくすことができると信じています。しかし、その道のりが簡単ではないことも痛感しています。私たちに何ができるのだろう?そのヒントを得たくて、昨年、『社会的貧困に至るプロセス及び支援のメカニズムに関する調査報告書』を作成しました。

  次回からは、この時に行った140件の調査で出会った方々、そして日々の現場で出会う、「貧困や孤立」の中で困難を抱えながらも、その先に「光」を見出そうとされているみなさんから、学び、導かれてきた「草の根ささえあいプロジェクト」の試行錯誤の日々をご紹介します。どうぞおつきあいください!

インフォメーション

「生きてる図書館」ひらきます。多様な経験、特性を持っている人が「本」となり、本人の言葉で語ります。参加する「わたし」も「本」と出会うことで新しい価値観(自分)が見えてくる。本もわたしもこの地域も、ともに成長できる場を味わいませんか。

■日時: 5月11日(土)13:00〜17:00

■会場:愛知県司法書士会館
    (金山総合駅徒歩5分)
■参加費:1000円

QR code

■申込方法:
http://kokucheese.com/event/index/84830/
からお申し込みください。


※ このイベントは終了しています。

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