名古屋のNGO活動の拠点にアクセス
このお店の中には、ほぼ同じ時期に開設したもうひとつの事務所があります。東海三県のNGO活動の拠点をめざす『地域国際活動研究センター』(代表 児玉克哉三重大学助教授)は、あらゆる分野の専門家をネットワークして国際協力の舞台で生かそうと設立したNGOです。事務局長の杉本正次さんは、国際協力の活動に関わってかれこれ10年以上。
「10年前はまだボランティアも一般的じゃなかったし、NGOという名称もなかった。友好協会的なホームステイが目的の交流団体がほとんどでしたね。次第にお金を送ったり、学校を建てたりという支援活動が増えてきて、国際交流から国際協力というかたちに変わってきました」。
これまで数多くの途上国や難民キャンプを訪ねてきた杉本さん。「初めてバンコクへ行った時、平日の昼間に路上で働くストリートチルドレンの姿にショックを受けた。日本にいたらわからないことがたくさんある。視野を広くすると、違う考え方、価値観に気づく。それが新鮮で面白いですね」。
杉本さんはこの6年ほど、名古屋のNGO活動の情報発信・交流拠点『名古屋NGOセンター』で事務局長を務めていました。ここでは現在加盟している38団体の活動を知ることができます。またボランティアの初心者向けセミナーや国際理解講座などわかりやすい講座を開催しています。興味を深めたい人はスタディツアーに参加して、等身大の国の姿を理解するという手も。各NGOが海外で行う活動を見学、体験できる視察ツアーを企画しています。名古屋のNGO活動の窓口へ、まずはホームページにアクセスしてみては?
名古屋NGOセンター http://www.sf21npo.gr.jp/~ngo/
I n f o m a t i o n |
地域国際活動研究センター |
TEL : 052ー917ー4590 URL : http://www.cdic.jp/ |
事務局長の杉本正次さん。
地域国際活動研究センターでは、12月末までアフガニスタン難民救援募金を実施。「日本ではアフガニスタンの支援活動団体は3つぐらいしかなかった。今までは意識から遠い国で、お金も集まらなかったですね」と杉本さん。
世界では現在50カ国以上で地域紛争が多発しており、世界人口の115人に1人が難民・国内避難民で、国際的な支援を必要としているといわれている。
インターネットで、より手軽に!
忙しくて時間がない人も、わずかな時間でしかも居ながらにして国際協力、社会貢献ができるインターネットを使ったボランティアをご存知ですか?クリックひとつで募金ができるという寄付サイトの中でも、「GambaNPO.net」は、そのしくみがとても親切で信頼できるもの。寄付したいと思っても、どの団体にすればいいのか迷ったり、実際どんなふうに使われるのかわからないからと、ためらってしまった経験はありませんか。GambaNPO.netでは、寄付の行き先、使途が明確な団体を厳選しています。
「スタッフが実際に団体の方と会ってお話しして、GambaNPO.netの仲間になってもらいます。寄付者の方々には寄付金がどのように使われたのかメールでも報告が届くようにしています」と運営事務局スタッフの田口由紀絵さん。
環境、国際協力、まちづくりといったNPOの活動分野ごとに紹介されているので、自分の興味のある、応援したい活動を選びやすくなっています。団体に対して寄付するのではなく、具体的なプロジェクトに対して寄付できるというわかりやすさも魅力。たとえば環境の分野にある日本ウミガメ協議会の「洋上のアカウミガメ追跡プロジェクト」(2001年12月現在)は、2001年9月に高知で助けた3頭のアカウミガメを衛星で追跡調査するもので、どこかの国で見つかったら、寄付者にはウミガメからのエアメールも届くという楽しいものも。オンラインで寄付できるのも特徴で、クレジットカード、ジャパンネット銀行の口座から振り込むことができ、24時間思いついたときにいつでも寄付できる手軽さを提供しています。
「NPOを広く支援していただくために、また気軽にできる見えやすい寄付を根付かせるために、信頼できるサイト運営を心がけていきたい」と田口さん。私たちとNPOをインターネットでつなぐ新しいこころみに取り組んでいます。
http://www.gambanpo.net 現在(1月上旬)は緊急特別企画として、アフガン復興支援を現地で行っている日本 のNGOを紹介している。 |
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