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−ライダーたちの社会貢献「バイクボランティア『Bi-Vo』」−
いつ起こってもおかしくないと言われている東海地震。この地方に住む我々にとって、先の新潟県中越地震は、決して他人事ではない。被災地へ駆けつけた多くのボランティアの活躍が報じられたが、バイクの機動性を生かしたボランティアの存在をご存知だろうか? 東海地方に拠点を置く「バイクボランティア『Bi-Vo』」の取り組みを紹介しよう。
コラム
新潟県中越地震 現地での活躍
 10月に起こった新潟県中越地震には、「Bi-Vo」から8名のメンバーが駆けつけた。地元で急遽メンバーに加わったライダーもいる。被災地へ赴かなかった後方支援部隊は、現場からパソコンや携帯で入る情報を皆に知らせたり、現場のメンバーへの指示を出したりした。
 被災地となった小千谷市ボランティアセンターでのバイク隊の指揮を「Bi-Vo」が取ることになった。現場では、地元のボランティアセンターなどと協力しながら動く。バイクボランティアの仕事は、主にトラックの先導や物資運搬だったが、被災者のニーズ調査などもしたという。以下、現場で活動していたメンバーからのメールの一部。
10月26日
(前省略)これから新潟入りされる方にお願いです。バイクで新潟入りされる方は、プロテクターなどの転倒に備えた装備をしてきてください。ガソリンが長岡近隣地域では底をつき始めています。被災地手前で満タンにしてきてください。四輪で入られる方は、車中泊が可能な準備をしてきてください。近隣の宿泊施設はマスコミが全て押さえており、空きはありません。(中略)気温が10度以下です。朝は5度以下になります。(以下省略)
10月28日
長岡市のバイク隊の活動は長岡市ボランティアセンターと協議の上、閉鎖しました。これは、道路状況が復旧したので、四輪車での運搬が可能になったためです。バイク隊の基地は、小千谷市に置くことになりました。(以下省略)
10月30日
今日はトラックの先導とニーズ調査に出ました。バイクの先導はかなり有効です。舗装路が荒れ果てた林道のようになっていて大型車はうかつに走れません。バイク2台で路面確認と交通整理しないと立ち往生しそうです。(中略)まだまだボランティアの需要は続きます。多くの参加をお願いします。
10月31日
さらなる次の課題は川口町です。川口町は行政機関も全滅で、地図すら入手困難という状況で、ボラ活動は困難な地域だと感じました。とはいっても、小千谷のバイクボラの活動が耳に入ったようで、川口町から小千谷市に対してバイクボラを回してもらえないかとの要請がありました。(以下省略)

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